読書について
- taketomi
- 2024年11月20日
- 読了時間: 3分
さて、次は何を読もうかな!
そう思いながら自分の本棚の前に立って思ったことがある。
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20歳くらいの時に本の面白さ大切さに気付き、文字通り「本のむし」と言われるくらい本を読んできた。
移動の時はもちろん、食事の時もトイレの時も、デートの時も。
図書館の本を全部読み尽くしたい!
と思い、土日に図書館にこもって一日20冊ほど読んでいた時期もある。
ゆず塾に置いてある本たちはそのほんの一部である。
(ゆず塾に面談をしに来られた方ならご存じでしょう。だいたい300冊ほど。漫画は含まない)
しかし、ほとんど本を読まない人からするとすごい量だと感じる様で、一番多い質問が
「これら本の内容は全部覚えているの?」
である。
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話を戻そう。
本棚の前に立って思ったこと
「これら本の内容を自分は全部覚えているのだろうか」
そう考えたとき、答えは「NO」である。
しかし、「これらの本の内容を全部身につけただろうか」
これに対しては「限りなく全部、に近いYES」
だと思う。
スポーツに例えると、「あの日あの時あのコーチに教えてもらった技はこれだ!」と思いながら試合をしている人がいるだろうか?
試合中、身体から無意識にそのテクニックが引き出されるよう、何度も何度も練習するはずである。
読書も同じだと思う。
「この本にこんなことが書いてあった」
「この作者はこんなことを言っていた」
そんなことはどうでも良くて、内容が話し方・考え方・行動の仕方それらにしっかり身についているかが重要なのである。
お金の使い方、人との接し方、時間の使い方、勉強の仕方、そして志や目標の大切さ。
全然だめだった自分がいつどこでそれらを身につけただろうか。
そんなことは覚えていない。
しかし今はある程度、人並み以上は身につけているという実感はある。

勉強も同じ。
今、中学生に「数学の証明」を教えているのだけれども
「こんなのこれからの生活で使わないじゃないですか~」
そんな声をよく聞く。
ありがたいお言葉だなと思いつつこう返す。
「そうだね。仕事にもよるけど、これから生きてて数学の証明、いや数学なんてほとんど使わないね!
ただし、何かしら問題が起こり、どうなってほしいかという答えはある。そんな状況は今後一生ずっと出てくるよ。そんな時、数学ではなくこの「数学力」が必要になってくるんだよね。問題から答えまで、道筋立てて論理的に解決するその過程を賢さといい、それを今具体的に数学という問題で練習しているんだよ。」と。
数学だけでなく他の教科も同じ。
勉強した内容などは覚えていなくても、生活においての話し方・考え方・行動の仕方には大きな影響を与えているだろう。
そんなことを考えつつ一冊の本を手に取る。
唯一、大学生の時に買って、読む気になれず10年間放置していた本だ。
今はなぜか「これだ!」となっている。
この時が来たか、と思いつつ私は今日も本のむしとなる。
ではいただきます。
ムシャムシャムシャ・・・


