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筆記体を教えなくなった学校について思うこと

  • ハルノヒ 講師
  • 4月29日
  • 読了時間: 0分

私が英語を学んでいた頃は、中学校で筆記体を習っていました。しかし近年では、筆記体を教えない学校がほとんどのようです。


徐々に慣れていくうちに、その書きやすさに魅力を感じ、次第にブロック体では書きにくくなるほどになりました。

以来、英語を書くときは自然と筆記体を使うようになり、現在に至っています。


では、なぜ近年、学校で筆記体を教えなくなったのでしょうか?

その背景には、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデジタルツールの普及により、手書きの機会やその重要性が低下していることがあります。


また、筆記体の習得には一定の時間を要するため、限られた授業時間の中で他の重要項目とのバランスを考えた結果、筆記体の優先順位が相対的に下がったという事情もあるようです。


つまり、筆記体は平成から令和へと時代が移る中で、いつの間にか日本の英語教育において「不要な存在」とみなされるようになってしまったのです...


懐古的な感傷と言われるかもしれませんが、流れるような筆記体の美しさに触れることは、英語という言語の文化的側面への理解を深める貴重な機会だったと思います。

また、長文を書く際のスピード感や指への負担軽減といった機能面でも、筆記体には大きな利点がありました。

そして何より、手書きならではの温かみや個性を感じられることも、筆記体の魅力の一つだったように思います。

こうした良さが失われていくことには、少なからず寂しさを覚えます。


もちろん、教育は常に変化し続けるべきものです。時代のニーズに応じて最適化され、

デジタルツールの活用によって英語学習に新たな可能性がもたらされています。

音声認識技術やオンライン教材の充実など、かつては考えられなかった学習方法が普及しており、これらを効果的に取り入れることで、生徒たちはより効率的かつ主体的に英語を学ぶことができるでしょう。


すべての価値観が急速に変わりつつある現代、

私も筆記体のように、流麗でなめらかに生きていきたいと思います。



そして、子どもたちに伝えたいこと...


ここで取り上げた筆記体のように、世の中には圧倒的に「学校で習わないこと」の方が多いのが現実です。


だからこそ、子どもたちには「学校で教えてもらうことがすべて正しい」という固定観念を持たず、「それがすべてではない」という視点を持ち、自分でどんどん学んでいく力を身につけてほしいと願っています。


2025年4月 ハルノヒ 講師



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